解説

　インディアナ州ブルーミントンを舞台に、自転車レースに青春を賭ける若者たちと家族の交流を描いた青春映画。イタリアかぶれの主人公が自転車レースに熱中していき、そこに家庭問題や、恋やトラブルなどのエピソードを織り込みユーモアたっぷりに描かれる。この脚本でスティーヴ・テシックはアカデミー脚本賞を受賞した。

物語

　デイヴ（D・クリストファー）は、仲間３人と共に大学にも行かず、無為に過ごしていた。そんな彼の趣味は自転車レース。イタリアのレーシング・チャンピオンに憧れる彼は、好きな女の子にもイタリア訛りで話しかけるほどのイタリアかぶれだが、ロードレースだけは真剣にのめり込んでいた。やがて４人で出場することとなった大学主催の自転車レースでの出来事が、彼らの運命を変えていく。

こぼれ話

クライマックスで主人公ら４人が出場する自転車レース「リトル500」は、実際にインディアナ大学で、勤労学生のための奨学金集めを目的として1951年から実施されているレースだ。インディアナ学生財団はイェーツ監督に、このレースの撮影のために3万人のエキストラを用意する、と約束したが、実際に集まったのは3千人で、監督はカメラアングルを変更せざるを得なかったという。