カーク・ダグラスのライフワークになるはずだった作品 - 「カッコーの巣の上で」

  • 1. カーク・ダグラスのライフワークになるはずだった作品
    名前:ヒッチ 投稿日:2013/02/27 03:20:47
  • 今年、ロドルゴ・ガルシア監督&グレン・クローズ主演「アルバート氏の人生」が日本公開されました。
    30代の頃に舞台で演じてからずっと想い続け、製作・脚本etc30年かけてようやく映画化が実現した作品で、アカデミー主演女優賞にもノミネートされました。
    *受賞したのは長年の親友&ライバル、メリル・ストリープ(「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)でしたね。
    ただ映画化に際し、主人公の年齢を自身の実年齢に設定し直さなければならなかった点がネックに…
    これで思い出されるのが、カーク・ダグラス。

    ケン・キージーの原作が1960年代に出版されて、直ぐに舞台化され主人公を演じたのがカーク・ダグラスです。
    自身のハマリ役で代表作となり映画化権も取得していながら…周囲から「主人公を演じるには、もう歳を取り過ぎている」と助言され、泣く泣く権利を息子マイケルに譲り渡し、畑違いのレコード会社のオーナーだったソウル・ゼインツと共同で映画化したのが本作なんです!
    結果、アカデミー賞主要5部門独占&主演W受賞(*「羊たちの沈黙」の欄参照)という快挙を達成し、尚更カーク・ダグラスは悔やんでも悔やみきれなかったでしょう。
    つまりマイケル・ダグラスは現在までオスカーを2本(「カッコーの巣の上で」「ウォール街」)、ソウル・ゼインツは3本(「カッコーの巣の上で」「アマデウス」「イングリッシュ・ペイシェント」)持ってる訳です。何とも皮肉だな~
    だから1996年、無冠だった父カークにアカデミー名誉賞が受賞された際、その光景を観客席で涙ながらに見守ってたマイケルを含む4人の息子たちがとても印象深い!
    そうそう! グレン・クローズが主演級で注目されたのが、そのマイケル・ダグラスと共演した1987年のエイドリアン・ライン監督「危険な情事」なのは、何かの因縁でしょうかね?

    本作は、アメリカン・ニューシネマの代表作の一つ。
    舞台は精神病院ですが…時代背景から「いちご白書」「追憶」etcの学生運動に参加する若者や、また「メトロポリス」「1984年」「時計じかけのオレンジ」「未来世紀ブラジル」etcの管理社会に抵抗する人々とも重なる。

    本作で初めて知った“電気療法”、それから“ロボトミー手術”を描いた映画といえば…
    1982年のグレエム・クリフォード監督&ジェシカ・ラング主演「女優フランシス」
    1985年のテリー・ギリアム監督&ジョナサン・プライス主演「未来世紀ブラジル」
    2008年のクリント・イーストウッド監督&アンジェリーナ・ジョリー主演「チェンジリング」
    2011年のザック・スナイダー監督&エミリー・ブラウニング主演「エンジェル・ウォーズ」etc
  • 2. チーフの行為は…
    名前:ヒッチ 投稿日:2013/03/28 03:13:44
  • ろくに勉強しなかったけど、一応法科で刑法を専攻していました。
    主犯を唆した者にも罪を科す“教唆”や、主犯を手助けした者にも罪を科す“幇助”という言葉を知ったのは、
    講習ではなく1988年のジョナサン・キャプラン監督「告発の行方」からでした。
    そのほぼ同時期、「カッコーの巣の上で」をビデオながら初鑑賞して“尊厳死”や“安楽死”について考えさせられ、その後映画で描かれる犯罪や裁判劇を鑑賞後、今更ながら勉強するようになりました。

    上記の内容って「カッコーの巣の上で」含め結構映画の題材になってますよね?
    1950年のアンドレ・カイヤット監督「裁きは終わりぬ」
    1996年のアンソニー・ミンゲラ監督「イングリッシュ・ペイシェント」
    2004年のアレハンドロ・アメナーバル監督「海を飛ぶ夢」
    2004年のクリント・イーストウッド監督「ミリオンダラー・ベイビー」
    2012年の周防正行監督「終の信託」etc

    それに「カッコーの巣の上で」と同じく“枕”が重要アイテムになる…
    1986年のジャン=ジャック・ベネックス監督「ベティー・ブルー 愛と激情の日々」
    2012年のミヒャエル・ハネケ監督「愛、アムール」

    どんなに情状酌量の余地があっても、法律上は罪となるのは十分わかってますが…
    敢えていうと…チーフ(ウィル・サンプソン)のあの行為は、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)を自由にしてあげたんです!

    *現在公開中のウォシャウスキー姉弟&トム・ティクヴァ監督「クラウド・アトラス」で、「2012年のエピソード」のジム・ブロードベントが入居する老後施設?と看護師達って、絶対「カッコーの巣の上で」からパクってると思うけどな~
  • 3. ブラッド・ドゥリフ
    名前:ヒッチ 投稿日:2013/05/31 03:42:33
  • 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのクリストファー・ロイド
    「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」「バットマン・リターンズ」のダニー・デビート
    「シャイニング」「トワイライトゾーン 超次元の体験」のスキャットマン・クロザース
    「キャリー」のシドニー・ラシック
    「アマデウス」「ゴースト ニューヨークの幻」のビンセント・スチャベリetc
    「カッコーの巣の上で」出演を契機に、その後知名度のあがった俳優は数あれど…
    個人的には、ほぼ同時期に1988年のアラン・パーカー監督「ミシシッピー・バーニング」を観てるせいなのか?ブラッド・ドゥリフの両極端なキャラが特に際立って印象に残る。

    元々本作のような“好青年キャラ”で売ろうとしたのだろうけど…途中行き詰まったのか?デビッド・リンチ監督「砂の惑星」「ブルー・ベルベット」あたりから真逆キャラに路線変更したお陰で、現在までずっと“陰湿な憎まれ役”の第一線で活躍してる。
    何だか「砂の惑星」の役の延長線上に、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの役があるみたいな印象。
  • 4. 再見
    名前:ヒッチ 投稿日:2013/07/02 19:03:20
  • 選定委員お歴々の好みなのか?気が付けば60~70年代のアカデミー作品賞からのセレクトが多いな~
    70年代で選ばれてないのは、あと「パットン大戦車軍団」「アニー・ホール」だけ…今後「アニー・ホール」も本当にやるの?

    どうやら勘違いしてて、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は“兵役逃れ”の為に、精神障害を患ってるふりをしてると長年思ってました。
    ド忘れしたけど確かそんな映画があったはず…何だったろう?作品がごちゃ混ぜになってる。
    で、実際は“未成年者との〇〇”で逮捕された訳だけど…本作の2年後、ジャック・ニコルソンも絡んでる“ロマン・ポランスキーのあの事件”があったのが何とも奇遇だな~
    しかもタイミング良くポランスキー本人が事件を語る2011年のローラン・ブーズロー監督のドキュメンタリー「ロマン・ポランスキー 初めての告白」が現在全国順次公開中。
    事件を題材にしたドキュメンタリーは他にもわんさかあるけど、そろそろその生涯を描いた作品を観てみたい!
    どの映画人よりも“映画的な人生”を送ってるから…

    時代設定が60年代なのはわかってたけど、ワールドシリーズの一件で1963年10月頃と細かい詳細までわかるとは…今回初めて気付いた。
    だったら尚更、ベトナムに従軍し精神に異常をきたした元兵士が病人の中にいてもおかしくないのに…まだタブーだったのかな~?

    [1]で列挙した関連作品群にもう一つ、1961年のアンリ・コルピ監督「かくも長き不在」がありました。
    本編では全く語られないけど、主人公は戦時中“拷問”されたか?“人体実験”されたか?のなれの果てと化してましたね。
    「たそがれ清兵衛」の藤沢周平が、この作品を好きだと何かで読んだっけ…
  • 5. シャルメーン
    名前:卑怯者のエミリー 投稿日:2013/07/04 23:38:33
  • 本日、大阪で観ました。30年ぐらい前に、テレビの吹き替えを観て以来でした。
    TV放送の時は、前半のバスケットボールをするシーンでシャルメーンが流れていて
    感動したと思っているのですが・・・。きっと、テレビ用にテレビ局がそのシーンに
    挿入したのでしょうね!?過去には、「禁じられた遊び」「汚れなき悪戯」がそうでした。

    映画自体はとても素晴らしく、忘れていたシーンが幾つも有って、ちょっとショック
    でした。

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