解説
ハリウッドの名匠ビリー・ワイルダー製作・監督・脚本のロマンティック・コメディ。主役には『お熱いのがお好き』に続いてジャック・レモンを起用。お相手は同年の『恋の売り込み作戦』でもヒロインを演じたシャーリー・マクレーン。洗練された都会的なセンスに満ちあふれた作品で、アカデミー作品賞、監督賞など6部門を受賞した。
物語
ニューヨークの保険会社に勤めるしがない平社員のバド(J・レモン)は、出世のために自分のアパートを上司の不倫の場として貸し出すことに。だが、人事部長のシェルドレイクが連れてきた女性は、バドが片思いをしていたエレベーターガールのフラン(S・マクレーン)であった……。
こぼれ話
オフィスでのクリスマスパーティのシーンは、リアリティのある休日ムードを演出するため、1959年の12月23日(クリスマス・イブ前日)に撮影された。ワイルダー監督は最初のテイクでほぼOKを出し、見物人にこう言ったという。「いつもこうだといいんだがね。今日は私は《アクション!》とだけ叫んで立ち去っても問題なかった」