解説
24歳という若さにしてこの世を去った稀代の俳優ジェームズ・ディーンの初主演作にして、その後の彼の人気を決定付けた不朽の名作。スタッフ、キャスト、音楽と、すべてにおいて非の打ち所のない、50年代を代表する作品となっている。
物語
アダム・トラスク一家はカリフォルニアにある小さな都市サリナスで大農場を営んでいた。アダムの息子キャル(J・ディーン)は、人当たりのよい兄アーロンと不良の自分とに対する父の接し方の違いに悩んでいた。キャルは父から、母キャシーはすでに死んだと聞かされていたが、近くの町で酒場を経営しているケイトこそが自分の母だと信じ、酒場に忍び込むことを決意する……。
こぼれ話
本作で繊細な青年役を演じ、初主演作にして一躍スターの仲間入りを果たしたジェームズ・ディーン。だが本作が日本公開される直前の1955年9月30日、カリフォルニアの州道を愛車ポルシェ550スパイダーで運転中に対向車と正面衝突し、逝去。事故原因はディーンのスピード超過と言われてきたが、近年になって対向車の車線はみ出しが原因と判明した。