解説
アカデミー監督賞を3度受賞している名匠フランク・キャプラが製作と監督を務めた、同監督得意のヒューマニティあふれるドラマ。「アメリカの良心」ジェームズ・スチュワート演じるジョージの篤実な人柄が実に生き、観る者を感情移入させずにはおかない。
物語
世界一周旅行の夢を抱き続ける男ジョージ(J・スチュワート)。だが、予期せぬ出来事の連続でそれはお預けのまま時が過ぎていった。やがて幼馴染のメリイ(D・リード)と結婚したジョージだが、数々の不幸が彼を襲い、大金を失ってしまう。失意のどん底に叩き落されたジョージは橋の上から身投げをしようとするが、彼よりも早く身投げした老人がいた。ジョージに助けられた老人は、「自分は天使である」と告げる。
こぼれ話
本作は第二次大戦直後の1946年に製作された。監督のフランク・キャプラも主演のジェームズ・スチュワートも軍役を経験しており、キャプラは陸軍の映画班、スチュワートは陸軍の爆撃機パイロットであった。ちなみにキャプラとスチュワートは本作の前に『我が家の楽園』(日本未公開)と『スミス都へ行く』(41年)でもコンビを組んでいる。