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登場人物の人間味で、心が穏やかになる作品 1 2018/03/11 16:04:22
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登場人物の人間味で、心が穏やかになる作品

登場人物の人間味で、心が穏やかになる作品

描かれている家族やその周囲にいる人々について、とても豊かな心の表現を感じた。
すべての登場人物の、平凡な「人間味」を描いているところが、鑑賞後の気持ちを穏やかにさせるのだと思った。言葉のやりとりや間の絶妙さによって、所々にクスッと笑いを誘う場面があるところが小津作品の好きなところだ。
「裁ち鋏を探していて、見つからないと思ったら実は目の前にあった」という部分は、自分にもそんな友人がいる、うん、そうそうと、すごく肯けた。
観ながら、自分が子供の頃にあって今は身近には無くなってきた文化についてよく考えた。
箸箱に自分の箸を入れていたことや、風呂敷にお土産を包んで持って帰ってくること、子供の浴衣の寝間着も、そういえば子供の頃、着せられてたなぁと、懐かしく思いながら楽しんだ。
「行ってまいります」「ただいま帰りました」などの挨拶も、特にお父さんが帰宅したときに、子供たちがわざわざ父の傍まで行って「お帰りなさい」というところや、「おやすみなさい」の挨拶など、子どもの頃はきちんとしていたなあと思い出していた。
今は何となく「おやすみー」とかいっている。何でこんなにきちんとしなくなったのだろうと考えた。忙しくなったのかな? そんなことを考えていたら、自分の子供達への躾の甘さを少し反省した。見るたびに何か思い出すだろうと思わせる映画だった。
母と観にきたら、終わった後、何か色々思い出話などができるかもしれない映画だと感じた。滅多に会ってないから、今度誘ってみようと思う。
さまざまな場面で戦後6年という時代背景を感じさせる風景や、台詞のやりとりがあり、戦争がもたらした家族の事情も描かれていた。
特に風景で印象深かったのは、父に叱られ家出(?)した子供が、海に向かって「馬鹿野郎!」と叫ぶシーン。石の支柱が等間隔にずらりと並んで続く海岸沿いの道を子供達二人が歩く。石の支柱にはおそらく鉄の棒がはめ込まれていたであろう丸い穴があり、膨大な鉄の柵棒が悉く戦時中に徴用されたことを思わせて、戦後間もない状況を痛く感じた。

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