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アル・パチーノの代表作! 3 2019/03/11 01:26:06
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アル・パチーノの代表作!

現実に目の前で起こっているかのような緊迫感と、出演者の熱のこもった演技にずっと魅きつけられました。

冒頭から人間味を感じさせるソニーに対し、ソニーとの約束にこだわるサル。人質のなかには冷静な支店長や賢明で気丈な女性もいて、大きなパニックにもならずに強盗劇が進んでいく。
鑑賞後、この作品の質の高さを感じさせたものは何だったのだろうと振り返ってみた。それは、登場人物それぞれの心の変化を巧みに伝える脚本と、それを見事に表現した出演者の演技(人質役も凄いが、一番はアル・パチーノの演技)だったように思う。
ストーリーの後半になってソニーが銀行強盗を図った理由の一部が明かされていくところでは、観ている自分がソニーの複雑な心情を感じて「どうにかして切り抜けなければ」と思っていた。
最も印象に残ったのは、ソニーとFBI捜査官とのやり取り。サルの扱いについて捜査官が投げかけた「こちらが始末する」という言葉に対し、ソニーは銀行の外で強く否定して言い返す。しかし、その直後、外でのやり取りを訊ねたサルへの返答ではそれに一切触れなかった。サルには話せない内容だと感じたが、この段階で、ほんのわずかであるが、最悪の結果としても、そうであって欲しいと思う自分がいた。
最後の空港でのシーンは緊迫感と突然の衝撃で、この作品の結末にふさわしい、収まるべきところに気持ちの置ける終末だった。短いカットが巧みに組み合わされたこの場面の編集が凄いと感じた。少し椿三十郎のラストの素早さを思い出した。
ソニーがバイセクシャルであることが明かされたり、一般市民の反権力の感情であったり、当時の社会事情を意識しながら観ても様々なことを考えさせる作品だった。
無駄な台詞のない、心を刺激する素晴らしい脚本だと思った。

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