祖国(ポーランド)のおかれた状況が主人公にわかりやすく投影されています。 - 「灰とダイヤモンド」

  • 1. 祖国(ポーランド)のおかれた状況が主人公にわかりやすく投影されています。
    名前:おっとさん 投稿日:2018/09/30 14:15:38
  • 当時のポーランドの難しい状況を象徴するようなお話だと感じた。
    ドイツの占領から解放されたものの、ソ連の影響下に置かれたことへ反発する世論を代弁しているように思った。
    また、真に独立した国であることや自由であることについて、多くの人々が持っていたであろう心の叫びを表現したものだろうと感じた。
    主人公の青年の、理想のための闘争に生きようとする心と、人として、青年としての純粋な「普通の生活」を求める心との葛藤。
    後半の様々な場面でその葛藤が顔をのぞかせていて、本人はどう決断するのか、どんな気持ちなのだろうかと、観客として最後の最後までついて行かざるを得なかった。主人公は、当初の自分の使命は果たしたものの、最後の最後までその複雑な心を引きずったまま息絶える。
    自分の心の中につくりあげられ、わずかに芽生えてきた本当の理想へと近づくことなく死んでいく無念さ。最後の場面の景色と、主人公の表情・呻き声がその無念さをものすごく感じさせた。状況の狭間に置かれて動けない悲しさと寂しさを、苦しみとして余韻にすることで、主人公がまさに国の置かれた状況を象徴しているものとして理解できた。
    上司である親友へ自分の思いを吐露する場所が、賑やかな宴会場の片隅のトイレであったことも印象的だった。
    花火の上がるシーンでは、様々な感情が湧いて出た。見るものによって何を祝っているのかが変わる、また、意味が違って見える花火として見せる演出。すごい皮肉を感じた。

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