「裸の島」の話題TOP

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衝撃的作品。 2 2018/12/09 18:55:14
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衝撃的作品。

小島を「家」として暮らす家族の淡々とした慎ましさ。

たった一家族だけが住む小さな島。斜面を縫うように踏みつくられた狭い坂道を、夫婦がそれぞれ水桶の吊るされた天秤棒を担いで慎重に登っていく。登場人物は一言も喋らない。唯一、父が子どもを抱き上げた時の掛け声だけである。足音や水の揺れる音、植えられている苗に杓で水を与える音、息遣いなどの生活音のみがクローズアップされ、生活それ自体に注目させられていく。
その中で感じられてきたのは、生きること。ただ淡々と生きる。時折アップで映し出される夫婦の顔や胸元の汗に、「生きるために生きる」真摯さがこめられているようで、強く印象に残った。
子どもが釣った鯛を街に売りに行き、手に入れたお金でほんの少しの贅沢をする。カレーライスが美味しそうだった。わずかな笑顔のシーン。何と慎ましいことか。それだけに、子どもを亡くした出来事が、観ているこちらにもかなりショックだった。
大切に運んだ水桶を畑にぶちまけて芋の苗を引き荒らし、畑の土に倒れこんで泣き崩れるシーンには、なんとも言いようのない悲しみを感じた。ただ、いったんは感情を吐き出したが、その後はまた淡々と水やりを始める。ふと気づかされたのは、生きていくことについて、幸福とは何かについて、本質的に考えようとしている自分がいることだった。

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