一つ一つのエピソードが、輻輳的な繋がりをもって捉えられ、別々に描かれることで、表現されていない「画面の外の部分」をしっかり感じさせてくれる作品でした - 「パルプ・フィクション」

  • 1. 一つ一つのエピソードが、輻輳的な繋がりをもって捉えられ、別々に描かれることで、表現されていない「画面の外の部分」をしっかり感じさせてくれる作品でした
    名前:おっとさん 投稿日:2019/02/02 16:56:25
  • 登場人物のそれぞれの事情が、エピソードが重ねられるなかで深まり、明らかになっていく構成が巧みだった。また、作品の真ん中付近で始まる金の腕時計のエピソードが、それぞれの人物の関係性を別の側面で捉えさせ、より作品の世界に広がりを持たせていた。
    パルプなエピソードのなかに、それぞれの人としての思いや性格が感じられる部分が描かれていて、ギャングとしての振舞いを否定的な感情だけで見るのではなく、その世界にも入り込んで観続けることができた。
    途中でジョン・トラヴォルタが 呆気なく死んでしまうのには驚いた。この場面でヴィンセントとジュールスの、組織の中で置かれた立場の小ささを改めて感じた。
    最後の場面は、ずっと緊迫感が続き、その場の雰囲気に置かれ続けた。このシーンはそれまでのエピソードで積み上げられてきた設定や、人物像・事情が全部生かされていたように思う。最後のシーンが最も描きたかったものだったのかもしれない。このための映画なのかもと思わせた。

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