一つ一つのエピソードが、輻輳的な繋がりをもって捉えられ、別々に描かれることで、表現されていない「画面の外の部分」をしっかり感じさせてくれる作品でした - 「パルプ・フィクション」
- 登場人物のそれぞれの事情が、エピソードが重ねられるなかで深まり、明らかになっていく構成が巧みだった。また、作品の真ん中付近で始まる金の腕時計のエピソードが、それぞれの人物の関係性を別の側面で捉えさせ、より作品の世界に広がりを持たせていた。
パルプなエピソードのなかに、それぞれの人としての思いや性格が感じられる部分が描かれていて、ギャングとしての振舞いを否定的な感情だけで見るのではなく、その世界にも入り込んで観続けることができた。
途中でジョン・トラヴォルタが 呆気なく死んでしまうのには驚いた。この場面でヴィンセントとジュールスの、組織の中で置かれた立場の小ささを改めて感じた。
最後の場面は、ずっと緊迫感が続き、その場の雰囲気に置かれ続けた。このシーンはそれまでのエピソードで積み上げられてきた設定や、人物像・事情が全部生かされていたように思う。最後のシーンが最も描きたかったものだったのかもしれない。このための映画なのかもと思わせた。
(承認制につきまして)
- 「午前十時の映画祭」のBBSは映画祭運営事務局の「承認制」です。
- 書き込み後、すぐには反映されません。
- 承認されなかった書き込みについての「未承認」の通知は致しませんので、
1週間以上表示されない場合は「未承認」となります。
- 以上の「承認制」をご理解の上、「みんなのこえ」をご利用ください。
【書き込み時の注意事項】
- 午前十時の映画祭の趣旨に沿った内容を書き込みしましょう。
- “話題”を新規設立する場合は、既に似たような“話題”がないことを確認しましょう。
- 言葉はできる限り柔らかく表現をしましょう。
- 議論は歓迎です。しかしながら、他の人が気分を害するような言い合いは自重してください。
- 個人情報は他人、自分関わらず決して載せないでください。
このページの先頭へ