解説
『雨に唄えば』のスタンリー・ドーネン監督とオードリーが初めて組んだミュージカル。カラフルでゴージャスなセットと衣装が見どころ。インテリ娘のジョーは、カメラマンのディックに見出され、パリでファッション・モデルとなるが―。オードリー本人の歌声と元バレリーナの身体能力を活かしたモダン・バレエ風ダンスに注目。
物語
ニューヨークのファッション誌「クォリティ」は、フレッシュなモデルを発掘して大々的に売り出す計画を立てた。スカウト担当は有名カメラマンのディック・エヴリー(フレッド・アステア)。彼が苦労して見出したのはジョー・ストックトン(オードリー・ヘプバーン)という女性。古本屋の店番で、パリの哲学教授が唱える「共感主義」を信奉するインテリ娘だった。ジョーは憧れの教授に会いたいがため、ディックと一緒にパリに旅立つが―。
こぼれ話
メインタイトルのバックグラウンドやヴィジュアル・コンサルタントを担当したのが、当時ファッション・フォト界のビッグネームだったリチャード・アヴェドン(1923~2004)。本作でアカデミー脚本賞にノミネートされたレナード・ガーシュは、モデルと結婚したアヴェドンの友人であり、夫妻の生活に着想を得て本作の脚本を書き上げたという。作品中ではアヴェドンが自ら撮影したファッション・フォトの数々が使用されている。