解説
オリヴァー・ストーン監督が自らの従軍体験を基に描いた自伝的作品。1967年、クリス・テイラーは大学を中退し、戦地ベトナムへと赴いた。最前線に配属されたクリスがそこで目にしたのは、想像を絶する過酷な戦場の現実だった―。この作品以降『ハンバーガー・ヒル』『フルメタル・ジャケット』といったベトナム戦争映画が続々公開された。
物語
クリス・テイラー(チャーリー・シーン)は、同年代の黒人や少数民族、貧困層の若者がアジアに戦争に行かざるを得ない現実に憤り、両親の反対を押し切ってベトナムの地を踏んだ。カンボジア国境付近に駐屯する陸軍歩兵師団に配属されたクリスは、その小隊を仕切るバーンズ(トム・べレンジャー)とエリアス(ウィレム・デフォー)という二人の軍曹らと任務を共にする。だが戦況は次第に過酷さを増し、小隊は泥沼へと引きずり込まれていく―。
こぼれ話
ヴェトナムから帰国後、除隊したオリヴァー・ストーンは、NY大でマーティン・スコセッシ監督に師事し、脚本家の道を歩み始める。そして『ミッドナイト・エクスプレス』(79)でアカデミー脚本賞を受賞。以降『スカーフェイス』(81)、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(85)などのアクション大作の脚本をへて、自ら監督・脚本を手掛けた『サルバドル/遥かなる日々』(86)が高く評価され、自身念願の企画『プラトーン』監督への道が拓かれた。