解説
妻とその愛人殺しの罪で終身刑を言い渡された銀行家アンディは、ショーシャンク刑務所に収監される。アンディはそこで同じく終身刑の黒人レッドと知り合うが―。アカデミー賞7部門で候補になるも無冠に終わったが、今も世界中でファンを増やし続けている人気作。原作はスティーブン・キングの中篇「刑務所のリタ・ヘイワース」(1982)。
物語
無実の罪で刑務所に収監された銀行の副頭取、アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、所内の荒くれたちから暴行され、生傷が耐えない日々を送っていた。ある日、屋根の修理作業に駆り出されたアンディは、作業中の仲間たちへのビールを報酬に、ハドレー刑務主任(クランシー・ブラウン)の遺産相続問題の解決策と必要書類の作成を申し出る。その結果、囚人たちはビールにありつき、アンディに一目置くようになるのだが―。
こぼれ話
フランク・ダラボン監督(1959~)は、S・キング原作の本作で長編デビューを果たしたが、それ以前にキング原作のビデオ作品『スティーブン・キングのナイトシフト・コレクション』(83)収録の短編「老婆の部屋」の監督・脚本を手掛けていた。キングが“自身の短編の最良の映像化”とその作品を讃えたことが、『ショーシャンク』でのデビューに繋がった。ダラボンは以降『グリーンマイル』(99)、『ミスト』(07)とキング原作を監督している。